先日、beatmania IIDX INFINITAS にて DP の中伝を取れました!
一つの区切りで良いタイミングだと思うので
- 上達のために考えていること
- 中伝合格に至るまでのプレイの仕方や主な出来事
あたりを書き残しておこうと思います。
いわゆる「上達論」がそれなりに流行っている認識ですが、自分という一個人の経験が誰かの上達のヒントにほんの少しでもなれるのであれば幸いです。(IIDX の DP に限らず)
筆者について
まず前提として、筆者は現在「SAKAKI」などの名前で音ゲーをやっていますが、今まであらゆる音ゲーの経験を積んできており、それに基づいた考え方やプレイをしています。IIDX の DP をやる上で有利な経験として当てはまりそうなもので自分が認識しているのは
- 太鼓の達人・jubeat・ノスタルジアなどの理論値を狙うことになる音ゲーで、”1曲1曲のプレイを集中する” という経験をしている
- ドラムマニア・ポップンなどで “腕をそれなりに動かす” 音ゲーの経験をしている
- ノスタルジアで “指押しで精度を狙いに行く” という経験をしている
- IIDX の SP で “IIDX 自体のスコア狙い” の経験をしている
あたりです。これらを踏まえてこの後の内容を読んでいただくとよいかもしれません。
上達のために考えていること
あらゆる音ゲーで一定ラインのところまで腕は到達できるのですが、心が折れた瞬間に上達はパッタリ止まります。好きな音ゲーでそうなってしまい、心から楽しめなくなってしまうことは非常に悲しいことです。それを避けるため、
モチベーションを失わないよう、徹底的に策を打つこと
を一番大切にしています。”モチベーションを高く保つために” という言い換えをしてもいいかもしれません。
高いモチベーションを維持できていれば、プレイ中のみならず日常生活の中でも自然とその音ゲーのことを考えてしまうし、気がついたらプレイを始めてたりします。ギリギリのモチベーションの中で恨み辛みを感じながらプレイをするよりは、圧倒的に成長しやすいはずだと考えます。
では、「どういう時に人はモチベーションが上がるのか?あるいは下がるのか?」というのが気になりますが、これは完全に“人それぞれ”だと考えてます。
この次に筆者自身の
- モチベーションが下がるのを防ぐために、避けていること
- モチベーションを上げるためにやっていること(あるいは、結果的にモチベーション向上に寄与していたと後から判明したこと)
を書いていきますが、これは全ての人に効果的である保証はありません。とはいえ参考にはなると思うので、参考にしつつ是非「自分自身はどういうときにモチベーションが上がり下がりするだろう?」というのを探ってみていただければと思います。
モチベーションが下がりそうなので、避けていること
「これをやれば上手くなる」という心からの確証が無いまま無理に粘着・特攻すること
明確に避けてるのはこれ1点だけです。モチベーション維持の観点からいくと、非常に危険な行為です。
自分の経験上、「やってれば上手くなるだろう」と心から思えている状態での粘着は実ることもありますが、「できないからやるしかない、できるようになる気はしないけど」という状態での粘着が実ったことはありません。
そうして自分はノスタルジアでしっかり戦うモチベーションを失ったままになっていますが、非常に残念に思っています。。。
モチベーションが上がりそうなこと
身近な人をライバルに入れて意識すること
最初は「とりあえず DP をやってる知り合いを適当に入れておくか」と深く考えず入れてましたが、結果的に非常に良かったと思っています。最初は全然戦えなかったスコアやランプとだんだん戦えるようになり、いつの間にか勝ち越していたときはたいへん気持ち良いものでした。
ただ、ライバル(のスコアやランプ)とのお付き合いはいつもプラスの効果を生むとも限らないので、自分自身の性質・上達スピード等をしっかり認識した上でうまく採用していく必要があると思います。
たまには人に見てもらいながらワイワイやること
一人で生きていける強い人は大丈夫かと思いますが、自分はたまには人に見てもらいながらワイワイしつつやりたい時がありました。そういう時は Discord や YouTube 配信などを利用してワイワイプレイしていました。
自分にとっては “気分転換” の側面が強いですが、人の目があることによって緊張感が発生して “いつもより上質なプレイができる” という人もいるかもしれません。
粘着の末の成果の気持ちよさを時々摂取すること
上達効率・スピードを求めるのであれば「できるかできないかギリギリの成果を、粘着して得る」というのは時間効率が悪く、本来であれば「様々な曲・パターンの譜面に触れ、全体的に経験値を稼ぎ地力をつけ、上から殴る」というのが順当な攻め方になります。
それは分かってはいるけども…やはり粘着して末に出す成果の気持ちよさには抗えませんでした。しかし、そういった喜びは自分にとってはモチベーションにつながるものなので、摂取のしすぎには気をつけつつ、たまに粘着して成果を狙うのは悪くないと考えています。
中伝合格までのプレイの仕方
運指
「7つの鍵盤に対して指5つなんて…運指をどうしよう?」というところからのスタートになる訳ですが、とりあえず「DP 運指」などで検索をかけて “ホームポジション” なるものの存在を知るので、それを大切に生きていこうと心に決めます。
両手とも親指は比較的柔軟に動くのでホームポジション以外の位置の鍵盤も気軽に押すようにし、運指の関係上薬指はゴリ押し気味に酷使することもありますが、我慢しつつ慣れていきます。
知ってる譜面に対しては、完全にホームポジションを崩した形で取った方がやりやすいことが分かっている場合もあるので、必要に応じて崩していきます。
…ぐらいのノリで中伝までは困りませんでした。皆伝目指す上で困ることがあったらまたここに追記しにきます。
プレイ頻度・時間
低いレベルと戦ってるうちはそこまで指への負担が無いので、毎日2〜3時間程度やっていました。
☆11以上と戦うようになると左手(非利き手)の薬指の負担が特に大きく毎日プレイが厳しく感じるようになったので、3日に2日あるいは1日おきぐらいのペースになりました。
プレイする曲・オプションの選び方の変遷
「ランプをつけることが目的ではなく、曲を通してプレイすることを目的にする。既にプレイした曲は忘れた頃にやる。」というのが序盤の基本方針で、全体を通しては「初プレイは必ず正規譜面」でプレイすることにしています。(既にプレイしたことある曲をプレイしてはいけないということはなく、やっぱり好きな曲は何度もやりたいので、そこは自分の気持ちに素直にいくこともあります。)
まず最初は「EASYで色んな曲をやっていき、勝率が高くなってきたら上のレベルにうつる」というのを☆10ぐらいまで好きな曲メインでやっていました。
同じようなノリで☆11に取り組み始めた時、「好きな曲だしやるか〜」と適当に手を出した Amaging Mirage DPA やユミル DPA にボロボロにされたのは良い思い出です。
☆11と戦い始めるあたりでとにかく押し外しが多くミスがなかなか減らないことが気になりはじめてきたので、戦えるレベル帯で HARD 埋めを開始します。HARD 埋めと EASY 埋めを並行することで正確に押す練習と物量力を上げる練習を意識的に両方できるので、相乗効果があったように思います。
HARD 埋めに慣れた所で EXH 埋めも始めましたが、これが想像以上に効果があったように思います。DP は SP と違い着地の概念があるため、押し外しが容易に発生します。EXH はほんのちょっとの押し外しで即死するので、「死にたくない」の気持ち、緊張感の中で必死に頑張ることになります。この練習が押し外しを減らすことに大きく貢献し、SP 以上に上位曲のランプ更新にいかされたなと個人的には感じています。
☆11は全曲ランプをつける意思があり、クリアレートは全く見ずに無差別に EASY で特攻していましたが、半分ぐらいプレイしたところで EASY の勝率が上がっていることに気づきます。そこからは、まず HARD で数回プレイしダメそうなら EASY にする、という形で全曲埋めていきます。このあたりでランプ埋めに対するモチベーションがそれなりに上がってきているので、その曲のプレイが2回目以降であれば適正オプションを探りつつ導入もしていきます。
☆11でそれなりに戦える実感を持ち始めたところで、☆12のプレイも並行しはじめます。☆12は知らずにやばい曲に当たるのが流石に怖かったので、大体クリアレートが高い順に触れていきます。☆12も埋めていくうちに易しめのものであれば HARD が狙えるようになってくるので、頑張っていきます。
…というような形でプレイしていました。
こういう形でプレイしていると、例えば「☆11をプレイし始めた初期にBP3桁近く出しながら一生懸命EASYした曲を忘れた頃にHARDでプレイしたらあっさりつく」というような経験を時々できて、これがたいへん気持ちの良いものです。モチベアップ。
また「好きな曲なので過去にものすごく粘着してHARDした曲が、しばらくしたら EXH で倒せるようになっている」というようなのも非常に感慨深かったりします。
印象的だった出来事
ここからはおまけみたいなお話。
Wanna party? DPA
「何やこの左手、動かん!」と最初の絶望を味わいましたが、2日後ぐらいにはできるようになってました。人間ってすごい。
10th Style との対峙
Back Into The Light, ASTRAL VOYAGE, SHOOTING STAR, SPACE FIGHT など。いずれも HARD 狙いで強烈に時間がかかった。
Insane Techniques DPA
HARD 狙いで何故か強烈に時間をかけてしまって泣いた。丸3日ぐらい戦っていたかもしれない。
R5 DPA
名物左手台パンで繋ぎに行った。
OVER TIME DPA
SP でも経験が無かった、ANOTHER 譜面での全一!
☆11 白ランプ点灯
数々の問題児達に苦しめられつつ…
おわりに
以上、INFINTIAS DP 中伝になるまでの話をかいつまんで書いてみました。
INFINITAS の DP 中伝は比較的良心的なラインナップであることもあり、皆伝までは遠い道のりだと思いますが、自分のペースでやっていこうと思います。
誰かのお役にほんの少しでも立てたのであれば、幸いです。
コメント